ＥＭＳ

EMSトレーニングについて、詳しくご紹介します。

●EMSの内容

EMSとは、Electrical Muscle Stimulationの頭文字を並べたものです。
日本語に訳すと、電気的筋肉刺激という意味があります。
EMSトレーニングでは、パットを身体に貼り付け電流を流して筋肉を動かします。
患者様は横になっているだけで施術を受けることができます。

●EMSトレーニングの仕組み

EMSトレーニングではこのメカニズムを活用し、外部からの電気刺激によって筋収縮を起こします。
患者様への負担が少なく、効率的に筋肉が鍛えられます。
EMSトレーニングなら、アウターマッスルだけでなく鍛えにくいインナーマッスルにもアプローチが可能です。

●使用機材について

当院のEMSトレーニングには、ジョイトレ（BURN core）という機器を使用しています。
世界8か国で特許を取得した非常に特殊な電気を利用して、身体の深い部分に位置している筋肉にへアプローチしていきます。

●EMSトレーニングの活用法

EMSトレーニングは、インナーマッスルの強化に役立ちます。
また、立体的にアプローチする3D EMSトレーニングには、小腸や大腸のトレーニング効果も期待できます。
生活習慣や食事内容が原因となって便秘に悩まれている方は、「回転モード」を活用することによって症状の改善が目指せます。

●EMSトレーニングを行える部位

EMSトレーニングは、次のような部位に行えます。

・二の腕：上腕二頭筋や上腕三頭筋
・おなか：腹横筋や内腹斜筋、外腹斜筋
・太もも：大腿直筋や中間広筋
・お尻：大臀筋や中臀筋、小臀筋

気になる部位を集中的に施術することが可能です。

●EMSトレーニングが向いている方

EMSトレーニングは、寝ているだけで施術できます。
筋力が弱くなって身体が動かしにくくなっている方や、ケガによって運動ができない方に向いている施術です。

腰痛・膝の痛みに悩まれている方も、EMSでしたら無理なく施術できます。
また、代謝の上昇も期待できますので、ダイエットをしたいと考えている方にも向いています。
インナーマッスルにもアプローチできるため、スポーツをしていて体幹を安定させたい方などが活用することもあります。

EMSトレーニングは、インナーマッスルにもアプローチできる施術です。
インナーマッスルとは、どのような筋肉なのか詳しくみてみましょう。

●筋肉の分類

筋肉は、アウターマッスルとインナーマッスルの2つに分類することができます。

・アウターマッスル

アウターマッスルとは、目で動きを確認できるような身体の表面に近い部分にある筋肉のことです。
アウターマッスルの多くは、意識を筋肉に向けることで簡単に動かすことができます。
例として、大胸筋や三角筋などがあります。

・インナーマッスル

インナーマッスルは、身体の深層部にある筋肉のことです。
姿勢保持筋とも呼ばれており、姿勢を維持するために働いています。
代表的なインナーマッスルは、肩甲下筋や棘上筋などです。

●インナーマッスルの役割

インナーマッスルは、身体を支えるために持続的に機能しています。
アウターマッスルに比べて発揮する力は弱いですが、「関節の動きを微調整する」「姿勢を保持する」ことによってバランスを取っています。

●インナーマッスルの特徴

インナーマッスルは、アウターマッスルよりも鍛えやすい傾向にあります。
アウターマッスルの場合、ウエイトトレーニングなどで負荷をかけながら筋肉を収縮させて鍛えることが一般的です。

一方、インナーマッスルの場合は、自重でもトレーニングができます。
しかし、インナーマッスルの状態は目で確認することができません。
そのため、鍛えられているかどうかわかりにくいため、トレーニングを怠りやすくなります。

●インナーマッスルのトラブル

インナーマッスルが衰えると、次のようなトラブルが生じることがあります。

・猫背

インナーマッスルは、姿勢の保持にも関係しています。
インナーマッスルが衰えると背骨をまっすぐに伸ばすことができず、猫背の姿勢になりやすくなります。

・運動パフォーマンスの低下

インナーマッスルは、バランス感覚を保つためにも重要な筋肉です。
インナーマッスルが衰えるとバランス感覚が崩れ、スポーツのフォームが乱れやすくなります。

EMSトレーニングの活用例についてご紹介します。

●スポーツ復帰のサポート

スポーツをしているとスポーツ障害やスポーツ外傷によって、休養を余儀なくされることもあります。
EMSトレーニングは、鍛えたい部位以外に刺激を与えることなく、ピンポイントで鍛えることができます。
そのため、ケガや障害を抱えているスポーツ選手の筋力維持にも役立ち、スポーツへの早期復帰をサポートしてくれます。

●子どもの姿勢改善

EMSトレーニングは、大人に行うイメージがありますが、子どもでも可能です。
成長期のお子様は、身体能力や運動能力が急激に向上します。

しかし近年、テレビやスマホ、ゲームの普及によって、外で身体を動かすことが減っています。
そのため筋力が向上せず、お子様のころから姿勢が悪化するケースもみられるようになりました。

正しい姿勢を維持するためには、インナーマッスルを鍛える必要があります。
EMSなら、運動が苦手なお子様も、インナーマッスルのトレーニングが行えます。

・スポーツパフォーマンスの向上

スポーツパフォーマンスを向上させるためには、アウターマッスルだけでなく土台となるインナーマッスルの強化も大切です。
EMSトレーニングでは、効率よくインナーマッスルを鍛えられます。

・ご高齢の方の筋力トレーニング

EMSトレーニングは、特別な負荷は必要としないため、筋力が弱っているご高齢の方にも行えます。
筋肉が刺激されると足腰が強化され、介護のリスク軽減にもつながります。

 

EMSトレーニングには、次のような効果が期待できます。

●慢性的な腰痛、膝の痛み、股関節痛の改善

腰痛は、腹筋の弱さも関係しているといわれています。
しかし、腰痛持ちの状態で腹筋を鍛えるトレーニングを行うことは困難です。
EMSトレーニングを活用すれば、腰への負担を軽減しながら、筋力の回復を目指せます。

また、腰痛だけでなく膝の痛みや股関節痛も、周辺の筋力の低下によって痛みが悪化することがあります。
痛みの予防を目的として、EMSトレーニングを取り入れましょう。

●不良姿勢の改善

EMSトレーニングでは、姿勢改善のための体幹の強化も期待できます。
長時間のデスクワークや運転、作業などで悪くなった姿勢の改善につながります。