交通事故後の
むちうちを放置してはいけません
むちうちは、交通事故に多い症状です。
しかし、交通事故以外の場面でも発生する可能性があります。
むちうちにはさまざまな種類があり、症状にもそれぞれ特徴があります。
おもな症状は、首や肩の痛み、しびれ、頭痛などです。
事故直後には自覚症状がない場合でも、頭痛やめまい、吐き気に襲われることもあります。
むちうちの特徴を知り、万が一の事態に備えましょう。
こちらでは、むちうちの原因や種類、対処法などについて詳しくご紹介します。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- むちうちの痛みが引かない
- 追突事故でむちうちを発症した
- 事故の後遺障害が残らないか心配
- 事故に遭ってから手足がしびれる
むちうちは
交通事故以外でも起こり得ます
むちうちは、衝撃とその反動によって首がむちのようにしなることで生じます。
首の筋肉や靱帯、神経が傷んだ状態のことを指し、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。
交通事故がおもな原因となりますが、きっかけはそれだけではありません。
どのようなときにむちうちが起こる可能性があるのかについて、詳しくみていきましょう。
むちうちの原因
●交通事故
むちうちは、交通事故の代表的なケガとして知られています。
しかし、交通事故といっても、車同士での衝突や追突、人との接触などさまざまな状況が考えられます。
むちうちは交通事故のなかでも、とくに追突事故によって追突された側に起こりやすいケガです。
シートベルトを装着していても、首は無防備な状態です。
追突された場合に後ろから強い衝撃が加わるため、まず胴体が前に押し出されて首がうしろに反ります。
そして、その反動で一瞬のうちに首が前にしなります。
このようにして、首が激しく前後に動くことで、むちうちとなります。
近年はヘッドレストが普及しているため頭部が後ろへ大きく倒れにくくなっていますが、正しい使い方や座り方ができていないと、むちうちになる可能性があります。
●スポーツ
むちうちは、スポーツでも起こる可能性があります。
とくに、ラグビーやサッカーといった選手同士の身体が触れあうコンタクトスポーツでは、接触時に大きな衝撃が加わるためむちうちになりやすいといわれています。
また、トランポリンやスキー、スカイスポーツなどといった空中を舞うスポーツの際に、地面と衝突することで発症することもあります。
●ジェットコースター
ジェットコースターのなかには、スリルを出すためにスピードの緩急が激しいものもあります。
うつむくような姿勢で乗るとスピードの衝撃によって首がうしろに反ってしまいその反動でさらに前にしなり、むちうちとなる可能性もあります。
注意事項を確認し、正しい姿勢で乗ることを心がけましょう。
●ライブ
ロックやヘビーメタル、ビジュアル系のライブでは、観客がリズムにあわせて首を激しく上下に振るヘッドバンギングをすることがあります。
力任せにヘッドバンギングを続けると僧帽筋に負担がかかるため、むちうちのような症状が現れることもあります。
むちうちの種類
むちうちは、正式な病名ではありません。
首がむちのようにしなることで起こる症状を総称したものです。
むちうちには、次のような種類があります。
●頚椎捻挫型
むちうちの多くは、頚椎捻挫型だといわれています。
頚椎捻挫とは、首を支えている筋肉や靱帯を損傷している状態です。
おもに首の横を走る胸鎖乳突筋が損傷します。
また、首の骨と骨とをつなぐ椎間関節が損傷することもあります。
症状の特徴として、首や肩に痛みがみられます。
さらには、首を前後左右に動かすことがむずかしくなる場合もあります。
筋肉の損傷の場合、症状は数ヶ月で落ち着いていきますが椎間関節を損傷していると数ヶ月間症状が続くといわれています。
●脊髄症状型
首を通る脊髄やそこから全身に伸びている神経が損傷しているむちうちです。
上半身だけでなく、下半身にも症状が現れることがあります。
おもな症状は、腕や指のしびれや首の痛み、運動制限などですが、筋力の低下や歩行障害、排尿障害をともなうこともあります。
ほかのむちうちと合併することが多いタイプです。
●神経根損傷型
神経根とは、神経の中枢である脊髄から枝分かれしている細い神経のことです。
首の神経根は、左右にそれぞれ8本ずつあります。
神経根損傷型のむちうちは、この神経根が損傷した状態を指します。
首や肩、背中の痛みに加えて、腕のしびれが現れることがあります。
神経の損傷がひどい場合には、肩や腕にうまく力が入らなくなる運動まひをともなうこともあります。
●バレー・リュウ症候群型
自律神経に異常が生じるむちうちです。
自律神経とは、交感神経と副交感神経からなる身体の働きを統制する神経のことです。
交感神経は、身体を活動的にするアクセルの役割があります。
一方で副交感神経は、身体を休息させるブレーキの役割があります。
状況に応じてどちらかの神経が優位になることで、身体の働きをコントロールしています。
バレー・リュウ症候群型のむちうちになると、自律神経が制御できなくなるといわれています。
そのため、頭痛やめまい、吐き気、耳鳴りといった症状が現れます。
バレー・リュウ症候群型のむちうちは、事故から数日〜数週間経って症状が現れることも少なくありません。
症状が長引くことが特徴で、回復まで1年以上かかる場合もあります。
●脳脊髄液減少症
衝撃によって、脳脊髄液が漏れ出している状態を指します。
脳脊髄液とは、脳と脊髄の間に存在する透明な液体のことです。
脳室の脈絡叢(みゃくらくそう)という部分で生成され、脳と脊髄の間を循環して吸収されます。
明確な役割は明らかになっていませんが、脳の水分含有量の調節を担っていると考えられています。
脳脊髄液には圧力がかかっているため、脳脊髄液が漏れ出すと脳脊髄液の圧が下がり、めまいや立ちくらみ、吐き気などの症状が起こります。
脳脊髄液減少症の多くは頭痛をともないます。
立っているときに、引っ張られるような強い痛みが生じます。
頭痛は、横になると落ち着いていきます。
むちうちの対処法
いくら用心していても、交通事故といったアクシデントは起こり得ます。
むちうちは、長引く可能性がありますので、初期の対応が非常に重要です。
むちうちのなかには衝撃を受けた直後に自覚症状がないものもあります。
「大丈夫」だと油断していると、取り返しがつかなくなる場合もあるので、万が一のときに備えてむちうちの対処法を事前に知っておきましょう。
むちうちの対処法
むちうちが疑われる場合には、次のような対処法を実践しましょう。
●安静にする
むちうちの疑いがある場合は、まずは安静を心がけましょう。
痛みが出る動作を無理に続けると、余計に悪化してしまう可能性があります。
家事や仕事は、無理のない範囲で行いましょう。
安静を試みて寝てばかりいると首を支えるための筋力が衰え、症状がなかなか改善しない原因となることもあります。
安静にする期間は、受傷後から数日間が目安です。
痛みが引いたら普段通りに身体を動かすようにしましょう。
●むやみに首に触れない
むちうちを発症した直後は、むやみに首に触れないようにしましょう。
セルフマッサージを自己判断で行ってしまうと組織の損傷が広がり、症状の悪化につながります。
痛みが強い急性期は、自己流のマッサージやストレッチは控えましょう。
●ストレッチをする
むちうちの痛みが落ち着き、ある程度首を動かせるようになってきたらストレッチを始めましょう。
ストレッチは、首を前後左右に動かすだけです。
縦に積極的に動かすことがおすすめです。
早く激しく行う必要はありません。
肩の力を抜いて、大きく深呼吸しながらゆっくりと首を動かしましょう。
ストレッチを行い首まわりの組織の柔軟性を保つことで、むちうちの再発の予防にもつながります。
●温める
温めることで血行が促進され、傷ついた組織にも栄養が行き渡りやすくなります。
「湯船に浸かって全身を温める」「蒸しタオルを首に乗せる」などがおすすめです。
しかし、患部がよほど熱を持っている場合は、温めないほうがよいといわれています。
患部の状態をみたうえで慎重に判断しましょう。
●過剰に保護しない
首を過剰に保護してしまうと首の筋力が弱っていき痛みが長引く可能性があります。
脱臼や骨折がみられない場合は、頚椎カラーといった固定具には極力頼らないようにしましょう。
あかり鍼灸接骨院の
【むちうち】へのアプローチ
むちうちの症状は急性期・慢性期・回復期によって痛み方に違いがあります。
それに合わせて行うべき施術も異なります。
事故からの時間経過が浅い急性期であれば、電気療法の1つであるマイクロカレントを行います。
組織の炎症緩和や損傷修復に優れている施術です。
症状の程度によって痛みが強く出ている場合には、鍼施術も行い症状緩和を目指します。
電気や鍼を使用した施術は「痛い」イメージをお持ちの方もいるかと思いますが、あまり刺激は感じにくい施術です。
それでも不快感を覚える方へは他の施術で回復を目指しますので、ご安心ください。
むちうちの症状が慢性期・回復期に移行していれば、可動域の改善を図るためにラジオ波温熱療法や筋膜リリースなどを行います。
動作痛がまだ残っているようであればコンビネーション施術(ハイボルテージ+超音波療法)で痛みの緩和を目指します。
むちうちに限ることではありませんが、身体の痛みは放っておいていいことはありません。
小さな痛み・違和感を覚えた時点ですぐに対処するようにしましょう。
著者 Writer
- 髙橋 敏明
- 【所有資格】
∟柔道整復師
∟鍼灸師
【生年月日】
昭和60年6月20日
【血液型】
B
【出身】
兵庫県
【趣味】
アクアリウム/アウトドア/サイクリング/ゴルフ/スノーボード/ショッピング
【得意な施術】
鍼灸施術
【ご来院される患者さまへ一言】
痛みや悩みに対する解決策を一緒に考えましょう!
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